うつと躁、2つの状態を行き来する双極性障害について

うつと躁と。

再発に注意

双極性障害を治療する。ひと口に言おうと思えば言えますが、例えば「完治」という言葉を使えるようになるには、ある程度の期間が必要であることは忘れないようにしましょう。
ちょっとお薬を飲んだからと言って、劇的に症状が落ち着いてくるということはなかなかないし、「落ち着いた」と思っても、実は小康状態に過ぎないということも考えられるのが、双極性障害という病気なのです。
双極性障害にかかる割合は、日本では0.7%という数字が記録されています。200人に1人、2人といった割合であり、あなたや私がこの病気にかかってしまう可能性は決して高いものではありません。
しかし、それは「絶対にかからない」ということを意味するものではありませんし、実は、いったん双極性障害にかかってしまうと、一度治療しても再発する可能性が90%あるというデータも存在しているのです。

ただし、お医者さんの指示をきちんと聞き、お薬をきちんと飲み、生活のあり方に気をつけている限りは、再発してしまうことはないでしょう。
「もう大丈夫だな」と油断してお薬を勝手に飲まなくなってしまう……そういうところから、再発の危険性は浮かび上がってくるのです。
双極性障害は、再発するごとに症状が強くなるという厄介な性質を持っているので、適当なところでお薬の服用をやめてあとで苦しい思いをするくらいなら、今、きちんと治療を継続していくことが大事だと言えます。
もちろん、「お薬の副作用がきつくて飲みたくない」という場合に、無理して同じお薬を飲み続けることはありません。
その旨をクリニックでお医者さんに伝え、もっとあなたに合ったお薬を処方してもらいましょう。

お薬を飲み、治療している間はずっと寝ていなければならないのかというと、そういうことはありません。
お薬で気分を落ち着け、心がハッピーとブルーの中間にちゃんと収めながら、普通の社会生活を送っている人もたくさんいらっしゃるのです。
ゆっくり、焦らずに行くことが、何よりも大切なことなのです。