うつと躁、2つの状態を行き来する双極性障害について

うつと躁と。

「うつ病」との違い

双極性障害といえば、別名「躁うつ病」。だから、「うつ病のイトコみたいなものなんだろう」と思っている人は結構いらっしゃると思います。しかし、実はそれは誤りです。
もちろん、「躁うつ病」という言葉の中に「うつ」という言葉が入っていることからも分かるように、まったく、何が何でも関係を持っていないというわけではありません。
うつ病は、双極性障害と同じように、脳内に存在する神経伝達物質の発生量に異常が出ることによって起きるものであるということが分かっています。
しかし、双極性障害の場合には、うつ病にはない「躁」という状態が含まれているのです。そこに、この二つの病気の違いがあります。

うつ病を治療するときに使われる抗うつ剤や、最近注目されている磁気刺激療法という方法は、人をうつ状態から改善させることは出来ますが、必ずしも、躁状態から改善させるものではありません。
うつ状態のとき、脳内の神経伝達物質の発生量は著しい減少状態にあります。
抗うつ剤や磁気刺激療法は、発生量が減ってしまった神経伝達物質を、再び適量発生させるよう、脳の神経細胞に働きかけるという効果を持っています。
この効果は、神経伝達物質が著しく増大することによって起きる躁状態には効果を持ちません。

つまり、双極性障害の場合と、うつ病の場合には、治療の方法が大きく異なるわけです。誤った治し方をしてしまわないためにも、クリニックへ行き、しっかりとした診察を受ける必要があります。